|
by d-space カテゴリ
最新のコメント
以前の記事
2011年 12月
2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 最新のトラックバック
検索
リンク集
タグ
|
前回から少し間が開いてしまいまして申し訳ありません。思うところがあって何度も文章を書き直してしまいまして。書きなれないことはやるものではないのかとも思いますが、一度書いたからには完結させたいと思います。
さてアセットアロケーションを考える前段階として投資資産の考え方と金融商品の種類について書いてきましたが、今回は実際にどのようなアセットアロケーションを作成すればよいか考えてみたいと思います。 アセットアロケーションを考えるにあたり必要なのは各金融商品のリスク・リターンと相関関係そしてその人のリスク許容度です。ここで注意することが二つあります。 ひとつ目は金融商品のリスク・リターン・相関関係は過去のデータを元にしている為、将来も同様とは保証されないこと。ふたつ目は人によりリスク許容度は異なり、リスク許容度に変動するアセットアロケーションも人により異なること。つまりこれから書かれることは絶対的なものではなく誰にでも通用するものではないということなのです。それがアセットアロケーションというものの基本的な考え方なのだと思ってください。 まず最初に金融商品のリスクについてみていきます。金融商品のリスクとは損益の分散具合のことで、標準偏差で測るのが一般的です。標準偏差とはデータの散らばりの度合いを示す数値で、平均値を中心にこの数値の範囲に68.3%の確率で収まりますということを示しています。標準偏差を二倍にすると収まる確率は95.4%になり、この数値をリスクとして使用します。各資産の標準偏差は以下のとおりです。 国内債券:3.7% 国内株式:19.8% 海外債券:11.0% 海外株式:18.1% 国内REIT:13.6% 世界REIT:11.4% 商品:17.8% (出所)野村証券金融経済研究所「リスク・バジェッティングとオルタナティブ投資の実践」 ※小数第二位を四捨五入しています なお複数の資産を組み合わせたときのリスクは二乗和の平方根になります。 次に金融商品のリターンについてみていきます。金融商品のリターンとは過去のリターンから予測される平均リターン(期待リターン)のことです。基本的にリスクが高い資産ほど期待リターンは高くなる傾向にあります。各資産の期待リターンは以下のとおりです。 国内債券:2.0% 国内株式:3.7% 海外債券:4.2% 海外株式:7.6% 国内REIT:6.8% 世界REIT:6.2% 商品:8.9% (出所)野村証券金融経済研究所「リスク・バジェッティングとオルタナティブ投資の実践」 ※小数第二位を四捨五入しています なお複数の資産を組み合わせたときの期待リターンは加重平均になります。 続いて金融商品ごとの相関関係についてみていきます。相関関係とは一方が変われば他方も変わるという関係(但し一方が原因ではないこと)のことで相関係数で表されます。相関係数は1から-1で表され正の場合は同じ方向に変動し、負の場合は逆の方向に変動することになります。全ての資産が同じ方向に動く事はないので、分散することによりリターンやリスクの変動幅を縮小させることが可能になります。各資産の間にある相関係数は以下のとおりです。 |国内債券|国内株式|海外債券|海外株式|国内REIT|海外REIT|商品 | 国内債券|+1.0| | | | | | | 国内株式|+0.1|+1.0| | | | | | 海外債券|+0.1|-0.1|+1.0| | | | | 海外株式|-0.1|+0.1|+0.6|+1.0| | | | 国内REIT|+0.2|+0.2|-0.1|-0.2|+1.0| | | 海外REIT|+0.2|+0.1|+0.3|+0.1|+0.3|+1.0| | 商品 |+0.1|-0.1|-0.1|-0.1|+0.0|+0.0|+1.0| (出所)野村証券金融経済研究所「リスク・バジェッティングとオルタナティブ投資の実践」 ※小数第二位を四捨五入しています ここで複数の資産を組み合わせた場合の計算方法を見てみます。 例えば国内株式と海外株式を4:6の比率で組み入れた場合、リスクは二乗和の平方根なるので以下のようになります。 √(0.4*0.4*19.8*19.8+0.6*0.6*18.1*18.1+2*0.4*19.8*0.6*18.1*0.1)≒14.1% またリターンは加重平均なるので 0.4*3.7+0.6*7.6=6.04% このことからリターンは+6.04%を中心とした20.05%~-7.96%の間に95.4%の確率で収まります。 以上のようにそれぞれ単体に投資するよりリスクは低くなり、安定したリターンが得られやすくなります。 最後にリスク許容度について考えてみます。 リスク許容度というのは一般的に年齢、家族、資産、年収などの要因で決定されるとなっています。 年齢:年齢が高い場合、リスク許容度は低くなる 家族:扶養家族がいる場合、リスク許容度は低くなる 資産:資産が少ない場合、リスク許容度は低くなる 収入:収入が少ない場合、リスク許容度は低くなる 果たしてこれは本当なのでしょうか。私個人としては一理あるとは思いますが絶対的なものではないと思います。仮に年齢・家族・資産・収入が同じ二人がいた場合でも、二人が取れるリスクは異なるからです。それは心のリスク許容度といわれるもので損失した際に囚われる心理的な圧迫感にどのくらい耐性があるかに個人差があり、これは経験してみないと分からないものです。私個人の結論としては単純にどのくらいの損失まで耐えられるかを考えて小額ずつ投資していき自分の許容度を見極めていければよいのではないのかと思っています。 長くなりました。次回は一般的に言われているアセットアロケーションの具体例と私個人のアセットアロケーションについて書いていきたいと思います。
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||